スキーの話

かぶとむしの養殖を始めたが、生まれた子供が成虫になるまで約2年。

 

そんな中、餌代や生活費を稼ぐ為、

まずは不用品をどんどんヤフオクでさばいた。

 

売るものが無くなって、リサイクルショップやフリマで買ってきた

釣具やテニスラケットやおもちゃなどをヤフオク

販売して若干の利益が出てきた。

 

これをどうやったらもっと軌道にのせられるのだろう?

もっと利益を出すには・・・

 

そうこうしているうちに冬になり、

リサイクルショップにはスキー用品がずらっと並ぶようになった

 

これを見て、ふと

<この光景は本州にもあるんだろうか、

もしかしたら北海道はスキー用品がありふれていて相場が安いのでは無いか>

 

それを確認する為、適当に高く売れそうなわりに安い大人用のスキーブーツを一足買って、

早速ヤフオクに出して見た。

 

もちろん昆虫を売って居た頃のように

・どんな業者がどのくらい居て、どのように出品している方が高価で落札されているか(人)

・どういう売り方、ブランド、種類、サイズ、要素(色や機能など)が高くで売れるか(もの)

 

この辺りの出品者のリサーチして見た。

ある程度モデリングして出したので、利益が取れる価格で販売できた。

 

スポーツ量販店の新品も見て回った。

スキー板もブーツも新品は高い。だから中古でもある程度高価で売れるんだなと思った。

ブーツは新品で売れるのは製造から5年間だから4,5年目になるとかなり安くなることが分かった。



ヤフオクでスキー用品が高くで売れる要素は

・メーカーのブランド力

・商品型番のグレードや定価

・状態

・タイトルや写真、説明文

・サイズ

・カテゴリ

・週末に使用するため迅速な対応が必要

などがあるのだとわかった。

 

大人のスキーブーツからこのやり方を始めたが、調べているうちに

子供用のスキーセットが割と高価で販売されていることに気が付いた。

送料的にもセットにして170cm以内に収まる。

コスパがいい。

 

なぜそうような状況がおきるのか調べたら

・本州では週末レンタルが足りなくなって、とにかく自分にサイズのあったすぐ使えるスキーセットがないと滑ることができない。

・状態や見た目にはさほどこだわりがない場合が多い

・2回ほどのレンタル料金で元が取れるから

・急に必要になる 去年のが入らなくなった。

 

客層としては

平日に落札して週末に使いたい初心者の方が多いように感じた。

そのため、届いてからすぐに使えるように

すべてのセットにワックスを塗り、ビンディングも整え、

板やブールのサイズ、色から使用する方の性別や年齢も考えて

130cmの女の子のおすすめです♪のような文言とともに出品した。

これがヒットした。

多い日では子供、大人合わせて40セットくらい出荷した。

伝票をかいても書いても減らない支払い完了のメッセージ。

そして、在庫を保管するのも

一苦労だった。

 

場所も取るが、すべてが1点物のセットなので、

すべてのセットに番号を振った

Q19、B34のように。

 

しかし、これも問題で6と9が逆さだと間違えたり、bとqを間違えるなど、

到着してから違うセットが届いたんですけど!というクレームもたくさん来た。

それで、本当に送るはずだったものがうちにあるならいいが、同時に発送しているものだと

現在送るはずだった商品は富山県の方に輸送中なので、送料はこちらで負担しますから、送りあってもらえませんか・・・?と無茶なお願いをするしかなかった。

怒る方もいたが、ほとんどの方が協力してくれた。

 

梱包をしてから番号を振っておくと番号が間違っていたら大変なので、

裸のまま保管することにした。

 

発送時に時間はかかるが、間違えることは極端に減った。



よく売れるようになるには、ボーナスが出る12月初旬に入ってから。

一番売れるには

冬休みが終わる最後の週の土日。

そこがピークで

それを過ぎるとどんどん相場が下がる

早めに売りきるのがコツだ

 

そして、大雪が降って東京の方では交通が麻痺して車のタイヤが空回りしているような

ニュースが毎年流れますよね?

その時は爆発的に売れるので、いつもよりも多く注目のオークションを掛けて

一気に売ります。

 

販売するコツがわかってくると

拡大するのに、スタッフを雇って

・パソコンができる人は出品作業

・パソコンが出来ない人はワックス掛けや梱包作業

役割分担してやってもらうようになってきた。

 

価格変更やトラブル対応は自分でやった。

 

組織的にやるとやっぱり売上は上がった

 

でもそれだけでは月商500万程度で限界があった。

 

それ以上目指すには、どうしたら良いか。

スキー場にもあちこちレンタル落ちがないか連絡したり、

リサイクルショップでは大量に買うから安くして貰えないか

聴きまくった。

 

しかし、良い結果は出なかった。

 

あとあと

何年も買い付けていると

数店舗安くしてくれるリサイクルショップが出てきた

 

スキー初年度の1月は最高で月商120万円、利益は40万円程度になった。

3年目には年間800セットを販売した。月商は500万程度になったが、利益はあまりなかった。

需要よりも供給が多くなり、薄利多売になった。

やりすぎは良くないと痛感した

 

初年度は運送会社と後納契約ことすら知らなかったので、

発送する際は、近所のスーパーから行った

店内の商品を購入してから何か一つでも入れて送ると

送料が格安になると言うサービスがあった。

 

僕は十円ガムや北海道限定のガラナをおまけという名目で同梱して発送した。

お客さんは喜んでくれる場合が多く、評価にもそのことを書いてくれてうれしかった。

本当の目的は別にあるとは知らずに(笑)

 

でもスーパーには迷惑であっただろう。

サービスカウンターが連日僕のスキーセットでいっぱいいっぱいになっていた。

想像したら面白いでしょ(笑)

翌年、そのスーパーの送料はかなり割高に変更していた。

 

仕入れるときは車を持っていなかったので、

遠くから仕入れる際は

友人に連れて行って貰っていた。

 

近場は自転車に大型のソリーをホームセンターで購入してくくりつけて

雪道を走った。

すると珍しい乗り物になった。

車に乗っている人には指をさされて笑われた(笑)

ひたすら思いっきりペダルをこぐと初速を付けるまではしんどいが、

スピードに乗ってくると楽だった。

そのため、赤信号がとても嫌だった。

 

ソリーに大量のスキー用品を乗せて家まで運んだ。

とにかくチャンスがあれば、工夫してアイデアを絞って、泥臭いことでもなんでもやるハングリー精神がついた。

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