かぶとむし、くわがたむしの養殖の話

始めたきっかけは、中学3年生の夏休み、当時サッカー部だったぼくは部活を引退したのをきっかけに

何かぽっかりと心に穴が開いたような、あれほど嫌だった部活もなくなったらなんかさみしいというか、

受験勉強もしないといけないけど、何か趣味的なこともやってみたかったのです。

 

それで、家にインターネット環境もあったので、昔好きだったカブトムシやクワガタを調べていると

どうやらネットオークションで日本全国で取引されるいて、

手軽に豊富な種類のカブクワを安価で購入することができて、

育てて増やしたら、またその場所で売ることができる。

自由に好きな種類を買って、増えたら売ってお金も稼げるという何とも楽しそうな感じだったので、勉強そっちのけでハマっていっけしまいました。

 

最初は純粋に飼育をしていたのですが、<どうしたら高くで売れるんだろう>と思い、調べてみると

・容姿(角の太さや形、翅の色)

・サイズ

・血統

・出品者のステータスや人柄や評価

・写真写り

・タイトルのキーワード

・説明文

・売り方 高値で待つかどうか

・終了時間や曜日

・評価のコメントや過去に売っていた商品やその価格や質など

 

このような要素があって、

 

これがわかると

良いものを安く買う方法がわかってきた。

 

狙うのは、商品自体や出品者の人柄が良いのに

写真やタイトルが悪く、終了する時間や曜日もタイミングが悪い商品です。。

 

それを買って、高く売れる要素をたくさん入れて出品し

文章も大人っぽく業界用語を使い、あたかもサラリーマンが売っている雰囲気をこもし出しました。

 

すると1万円程度で買ったオオクワガタやヘラクレスオオカブトがそのまま転売して3〜4万円で売れました。



こんな高校生が大人相手にこんな商売ができるんだとびっくりしたけど、自信になり、

ネットビジネスの可能性を大いに感じた出来事で、今でもこの成功体験が起業のキッカケにもなり、どんな窮地になってもぼくの心を支えられてます。

 

時は過ぎ、一度高校生2年生の終わりで引退しましたが、

2013年夏、24歳、起業しようとしてアフィリエイトからスタートするが、うまくいかず

まずは家でできて経験がある外国産のカブトムシの養殖をしようとなりました。

 

クワガタよりカブトムシにしたのは、

多頭飼育出来るし、菌糸瓶を使わず発酵マットで育てれるので、コストが少なく出来ると思ったからです。

 

この時、話題になっていたせどりも興味があったが、本やゲームに興味がない自分がやっても

みんなやっているのだからその市場では勝てないし、成功しないだろうと思っていました。

 

この頃の僕は、週末には釣り具屋さんのアルバイトを深夜にして月収は9万円前後。

 

平日はカブトムシの世話をしたり

高くで売れそうで、いっぱい増えて、相場も下がらなさそうで、

稼げる種類はなんだろうかとか、大きく育てるにはどうしたら良いかとかそういった情報や、

成功する人の特徴だとか今後他の事業で良いことは無いかなどを調べていた。

でもこの仕事がキャッシュフローに2年かかるのに気付いたのは始めてから2ヶ月後のことだったのでした・・・・。

 

最初は勢いで始めたもののバイトで稼いでも稼いでも消えて行くお金。

餌、飼育容器代はもちろんだが、エアコンも

昆虫の為に取り付けて、でもさらに出費になったのは親虫の購入費。

 

なぜなら、安い相場の種類は育てても安くでしか売れません。

しかし、高い虫も安い虫もかかる手間や餌代やスペースは基本的に一緒。

 

だから成虫になるまで時間がかかる分、早い段階で将来的に高価で販売できる種類のカブトムシを

たくさん買って、産卵させて幼虫をたくさん育てて行くのが大きく稼ぐ為に不可欠だと思った。

だからこそ清水寺の舞台から飛び下りるつもりで1ペア10万円の高額のものも買いました。

 

しかし、これもまたうまくいかない原因で、

結局ビジネスライクだと虫に対して愛情がなくなり、

過密飼育になり、飼育の質は下り、

幼虫時にはなんとか生きていても成虫になる際にうまくいきませんでした。

脱皮する体力が無いためか、蛹になる前か成虫になる前に死んでしまいました。

 

僕は2年間も一生懸命に世話をして経費もかけたのに、そのほとんどが蛹室の中で腐敗してダニが湧き、

腐敗臭を放ち無残な姿になるのを見て、もうダメだと思いました。

なんども泣きたくなりました…

 

何割かは

うまく成虫になったがトータルでは赤字になりました。

 

やっぱり我流でやるのは限界があるのかなー、

多少費用がかかっても誰かに習えばよかったと思いました。。

 

そんな思いが出てきました

 

でもしかし、周りに教えてくれる人は居ませんでした。

いるとしたら昆虫ショップの店長さんはいるが、こんな若造が販売目的で育てていると言ったら

相手にされないと思ったので、聞けませんでした。

ネットで調べるしかないと思って、

調べていくうちにうまくいかない原因の一つに

マットからコバエが大量に発生することで、マットが劣化し、うまく育たない。

解決法はいったん冷凍処理をすることでした。

到着時にはまったくコバエが混入してなくても卵は混入しているらしい。

それを知らずに普通にガス抜きてし使うとえらいことになる。

冷凍処理をしても一般のストッカーで大量のマットを処理するのは不可能で結局処理しきれなかった。

頑張ってもコバエが大量に発生して部屋の中に飛び回った!

たまに鼻の中に入ってくるし、耳の周りを飛び回る。落ち着かない!

殺虫灯を二台購入し、セットしたがそれでも十分ではなかった。

 

北海道の場合、しばれるので

1年分のマットを先に買っておいて、1冬外で放置すれば勝手に良いマットになるのが分かったんのは、

飼育をやめる頃だった。

f:id:kabutomushi-itomo:20180611040045j:plain